TRAVEL TSURU

アイルランドで見つめ直す私の人生

ワーキングホリデービザを持っているということ

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みなさん、こんにちは!つるとんたんです。

 

今日は前から思っていたワーホリ制度と来てから5ヶ月、素直に思うことを書いてみたいと思います。

 

語学学校時代、私の友達は日本人を除いて、韓国、ブラジル、メキシコ人が多かったです。そんな彼らと私の違いは、彼らは「学生ビザ」で来ているということでした。

学生ビザは学校に通う為のビザなので6ヶ月間授業は続き、出席率もチェックされますし、コース終了時には必ず試験を受けなければいけません。そして8ヶ月しか滞在できません。

 

私よりもものすごく英語ができるメキシコ人の友達でもこっちで仕事が見つからず、学生ビザが切れたら帰らなければいけないと言っていたのが、今でもすごい印象的に残ってます。

仲良くなった語学学校の友達が学校を卒業し、母国に帰るとき、私はものすごく寂しかったですが、みんな必ず私に言ってたのが「ここでの生活をもっともっと楽しんで!後悔のないようにね」でした。それは彼らがここでの生活を思いっきり楽しんでいたからこそ言ってくれた言葉のように感じます。

 

本当にみんな自分の国を離れて他の国で暮らすことは大きな経験値であるとポジティブに考えています。

 

私は以前の記事でも書きましたが、ワーホリでアイルランドに来ること、すごく悩んでました。ネットで検索すると、ワーホリってネガティブなイメージも多いですよね(帰ったら仕事ないとか)

それでも「自分の今の幸せ」を考えて、その欲求に従って、会社を辞め、両親を説得し、ここまできました。

ここに来るとき私は、「もう日本に居場所はないんだ。一人でなんでも頑張らなきゃいけないんだ」くらいに気を張って違う世界に飛び込んできたのです。

 

こっちにきて5ヶ月。

まだ日本に居場所がありました。

 

私の両親は厳格な人で、「ワーホリで海外に行く」と言うのが本当に怖かったです。お父さんを呼び出して、タリーズで話した時も「将来はどうするんだ」と突き返され、険悪なムードに・・・。最終的に「反対しても行くんだろ?」と聞かれ、「はい」と答え、「行くなら後悔しないようにな」と見送ってくれました。

お母さんは「まあつるとんたんの人生だからね」と言って寂しそうに泣いていました。

こんなに両親を心配させていい年して私は何をしているんだろうと思い悩んだことも。

 

でも今、たまにスカイプすると「元気にやってるかー?」って笑顔で手を振ってくれます。

それが何よりも嬉しいです。あんなにも反対的だった両親ですが、今は素直に私のことを応援してくれてるんだと思います。

 

会社を辞めることを上司に報告するときも内心ドギマギでした。私は5年満期の契約だったのですがそれを3年半でやめました。同僚も上司も仕事も好きだったので、「ここで辞めるのもったいないな」って思ってました。

上司に「辞めて海外に行きたいんです」と報告したとき、「そうか、もっと一緒に仕事がしたかったけど残念だな」と言ってくれました。「まだ契約が1年半残っているんだから、またこの仕事がしたくなったら帰ってきなよ」と。

 

今でも会社の同僚、後輩がたまに連絡くれたり、落ち込んだ時は時差が辛いですが友達と話したり(この前「焼き鳥」という言葉を言われ、脳が刺激されよだれがでました)、海外にいても日本とつながっているんだ!と実感してます。

 

あんなにも気負ってきた私ですが、アイルランドに来てみたら日本の大切な人たちの存在に気づくことができました。

 

アイルランドにきて何か変わったかと言われれば、確実に視野が広くなりました。

例えば、ある物事に対して正解が1つしかないと思っていたことが、2つ、3つと、もっと違う答えがあることに気がつけました。

日本にいたころ、「しなければならない」、「できない」と考えていたことが「しても良い!」、「できる!」って思えるようになりました。

ワーホリビザはものすごい自由を与えてくれるビザですが、その分全てのことに対して自分で責任をとらなくてはいけません。

 

英語が伸びるかも自分次第。

アイルランドでの生活が楽しめるかも自分次第。

充実した1年か、つまらない1年かも自分次第。

 

私たちの日本での生活は知らず知らずのうちに色々なことが制限されていますから、こうやっていきなり「はい!自由ですよ」ってポーンとされ、少々戸惑ってしまうこともあるかもしれません。(私もそうでした)

他の国の友達が、私より年下でも自分の意思を持ち、しっかりしているのは、彼らが小さいころから一人前の大人として自由を許される代わりに自分で考え、その行動に責任を持つことを教わってきていたからかもしれません。

 

 

こっちに来てからも日本のニュースはチェックしているのですが、最近思うことは、自分と日本人の感覚がなんだかちょっとずれてきている気がするのです。

NETFLIXでたまたま日本のリアリティ番組を見ていたんですが、あるコメディアンの方がその中で一生懸命頑張っている人のことを面白おかしくディスってたんですね。で、笑いを誘ってスタジオのみんなも笑う、みたいな。

それを見たとき私はものすごい憤りを感じてしまったんです。「なんだ、これ」みたいな。もちろん彼はお仕事としてその発言をしたのかもしれません。でもそれをみんな笑って受け流せる社会なんだなって。

こっちで私が友達やクラスメイト、ハウスメイトと話していて、自分の夢や目標を語ったとき、誰一人、馬鹿にする人はいません。みんな「すごい!できるよ!頑張れ!」って応援してくれます。それは私が日本では感じたことがなかった感覚でしたし、受け入れられているこの感覚こそ、私が欲しかったものでした。

 

もっと違う意見を言ってもいいんだ。

たとえ無謀な夢でも自分ができると思ったら話していいんだ。

そう思ったら日本にいたときに勝手に自分で狭めていた可能性を今は片手分、広げることができました。両手分、広げられるよう頑張りたいです。

 

日本は大好きです。でも日本にいたときから「どうしてこうしなきゃいけないんだろう。みんながそうしてるから私もそうしないといけないのかな」って悶々と疑問に思っていたことが、こっちにきてもっともっと疑問に思ってしまうようになってしまいました。

 

「日本を離れて寂しくないのか」という質問をされれば、素直に「寂しいです」と答えます。だって私、27年間も日本に住んでいました。それをこっちにきてたった5ヶ月で全く寂しさを感じないくらい自分の居場所を作るのは難しいです。

それでもまだまだこっちでやりたいこと、やり残したことがたくさんあるので日本に帰りたい!とは思いません。

日本の友達にもこっちの友達にも支えられて暮らしてます。

 

このブログを始めたとき、私のことを素直に赤裸々にお話しすることをお約束したので、私がこっちに来て一番つらかったことを今回初めて書きますね。

 

私はこっちにきて初めてできた大親友だと思っていた子に縁を切られました。

 

その事件が起きたのは、去年の12月でした。私は彼女のことを大親友だと思っていましたし、ずっとずっと一緒にいられるのだと思ってました。

しかし彼女は私といることが途中でつらくなってしまったんですね。

なんとなく雰囲気が違うと気がつき直接聞いてもひらっと交わされるだけで。

それで私は自分の勘違いかもと思っていたんですが、勇気をだしてメールで聞いてみることに。

彼女は「つるとんたんのことは好きだけど、あなたが私に2回したことは私をひどく失望させ、私はこのことを自分の中でどうしたらいいかわからないし、友達でいることがつらい」

 

2回も何をしたんだ自分!!

 

結局、私が彼女に何をしたのかはわからないままです。彼女は私に言わないことが私への優しさだととらえていました。

私は真相が知りたかったです。

でもそれと同時に「私が何をしたか知って謝ったところで、彼女は私との友達関係をもう続けたくないんだ」ということもわかりました。

私は絶対に傷つけたくなかった大好きな友達を自分でも知らないうちに傷つけていたんです。

 

 

もう、あれですね。

自分の全人格否定された気分になりました。

 

この衝撃は私の今までの歴史トップ10にも入りますし、もうね、全てが嫌になりました。

ハウスメイトにも誰にも話せないくらいつらくて、私は他の友達のメールにも返信が出来ず3日間くらい家から出られませんでした。

心配してくれた友達にも「一人になりたい。一人の時間がほしい」と素っ気ない返事しか出来ませんでした。でもその友達はさらに私を心配し、仕事終わりの寒い中わざわざ家まできてくれて、食べ物をくれました。本当にこの友達がいて救われました。

 

その後、この友達とベルリンに行き、メキシコ人の友達にも悲しかったことを全て話し、彼も「大丈夫、心配するな」と熱い友情ハグをくれ、ようやくこうブログで皆さんにお伝えできるくらい立ち直れました。

今でもね、彼女のことは大好きですよ。

 

そーっんな!悲しいことが起きましたが、「ワーホリ来てよかった?」って聞かれれば即答で「はい!」って答えられます。

 

それはどうしてか。

 

ここで起きたすべてのことが私にとって大きな経験値になる

 

と確信しているからです。

ここで起きた嬉しいこと、悲しいこと全部、日本では味わえない素晴らしい経験です。

 

ワーキングホリデービザを持っているということは、自分を見つめ直すという人生の中で貴重な時間をもらっているんだなと思います。

 

少し長くなりましたが、5ヶ月経った素直な気持ち、書いてみました。

さて7ヶ月後、この記事を自分で読み返してどう感じるのか、なんだかちょっとワクワクしてます。

 

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