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アイルランドで見つめ直す私の人生

【ゆるーくダブリンご紹介♯7】新しく生まれ変わった「National Gallery of Ireland」を徹底解剖!

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「ゆるーくダブリンご紹介第7弾」!

突然ですが、アイルランドには無料で入れる美術館や博物館が、数多く存在しているのを知っていますか?

今回はその中でも特に人気、1864年の開館以来地元の人たちに親しまれ、約1万点の作品を所蔵しているアイルランド国立美術館「National Gallery of Ireland」をご紹介します。

私が去年アイルランドに来た際は、作品の一部しか鑑賞できませんでしたが、6年間にも及ぶ改修作業が終わり、6/15からリニューアルオープン。

新しく生まれ変わった美術館にもう一度、足を運んできました。

 

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美術館の入り口は二か所あり、改修工事が行われていた際は、トリニティカレッジ側しか開館してませんでした。現在はメリオンスクエア側(一番上の外観写真)からも入ることができます。

大幅にリニューアルされたギャラリーは1階がアイルランドの芸術作品、2階がポートレート肖像画)と企画展、3階がヨーロッパの芸術作品と分類されており、順路は特に設けていないので自由に歩いて周りましょう。

館内は撮影可能ですが、撮影禁止の作品も展示されていますので、カメラを持っていく際は作品の横のマークをご確認ください。

 

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おすすめの鑑賞方法は音声ガイドとご一緒に。解説を聞くことでより一層作品の理解が深まり、芸術の知識も蓄えることができます。

音声ガイドは受付にて無料で貸し出ししています。

残念ながら日本語の音声解説は含まれていません。日本から観光で来られる方用に、将来日本語のガイダンスが生まれたら嬉しいですね。

 

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この美術館の一番の特徴は、やはりアイルランドの芸術作品が多数展示されているところです。作品を見て回るだけでも、アイルランドの昔の風景や暮らしが伺えて面白いのではないでしょうか。

例えば、上の作品は19世紀のセントパトリックデーの様子です。音声ガイドで詳しい説明を聞くことができます。

 

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美術館に足をお運びの際に、見逃してはいけない作品をご紹介いたします。

アイルランドの芸術家、Willam John LeechのA convent garden, Brittany

Willamの妻、Elizabethが伝統的なブライダルコスチュームを身に纏い、修道院の庭で祈祷書を持ちながら上を見上げているこの作品。(画像はホームページから引用)

色彩豊かで浮かび上がるかのように表現されている庭園の植物。透き通るように白く光り輝いているElizabeth、その白さをさらに強調するかのように、対比して奥に描かれている修道女たち。

吸い込まれるようなこの作品を是非、間近でご覧になってみてください。

 

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続いて、ヨーロッパの芸術作品を見ていきましょう。

 

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赤、青、緑と彩色豊かで華やかなお部屋が続く3階。

 

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その3階にはバロック期を代表する画家の一人、オランダ出身のレンブラント(Rembrandt van Rijn)の作品が3つ展示されています。

 

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まだオープンしていないスペースも残されています。次回訪れるときの楽しみが増えますね。

 

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少しわかりにくいのですが、今回リニューアルオープンされた場所とは別にもヨーロッパの作品を展示している箇所がございます。

カフェやミュージアムショップが併設されているトリニティカレッジ側から入り、階段を上って左側にある黒い扉が目印。

 

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1850-1950年の作品が飾られているギャラリーでお会いできるのは、印象派の代表、フランスの画家クロード・モネClaude Monet)のArgenteuil basin with a single sailboat

実はこの作品、2012年に訪問者によって損傷を受けてしまいました。18か月の修復作業後、再び展示。現在も7%が損傷によって失われてしまっているようですが、全く分からないほど美しいです。現代の修復技術の素晴らしさが伺えますね。

 

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芸術作品だけではなく、豪華絢爛な装飾と建築にもご注目ください。

 

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高い天井から光が差し込む中庭は、一休みしたいときに。思わず空を見上げてしまいます。

 

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計算しつくされたような美しい曲線を描く木のオブジェ。その自然で滑らかな手触りを直接さわって感じてみてください。

 

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一つだけ気になった点をあげますと、館内に椅子の設置が少ないことです。これは開放的な空間を表現する為、なるべく壁や障害物を作らないように考案されているのかもしれない、と感じました。

しかし、展示されている作品数が多いため、休める場所を都度設けた方がより長時間芸術を堪能できるのではないか、と個人的には思います。

じっくり鑑賞したい方はお手荷物をクロークに預け、身軽な恰好で館内を歩くのを推奨します。

 

「National Gallery of Ireland」いかがだったでしょうか?

無料でこれだけの芸術作品に出会うことができる、ヨーロッパでも指折りの美術館。ちょっと時間が空いたときや、落ち着いた雰囲気を味わいたいとき、一人の時間を大切にしたいときには是非、訪れてみてくださいね。

 

美術館について

美術館名:National Gallery of Ireland(アイルランド国立美術館

website:https://www.nationalgallery.ie/

場所:Google マップ

 

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美術館を楽しんだ後は、ミュージアムショップで思い出を持ち帰るのを忘れずに。

 

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